夢を描いた青年 石田徹也展 ~翔けぬけた10年のキセキ~
家の近くの博物館にて、石田徹也さんの展示をしていたので見てきた。
隣町の焼津市出身の方だということ、独特な絵の印象が強いこと、若くして亡くなったことは知っているが、その他の情報は知らない。館内では、丁度常葉大学の学生さんが解説をしてくれており、300円で至れり尽くせりだ。
彼の絵を見た人は、それぞれ色んなことを思うのだろう。私が強く感じた2点について、感想を書きたい。
1.井川遥さんが好きだったようだが、いいのか…
展示物の中に、本人の部屋に飾ってあったとされる井川遥さんのポスターがあった。また、井川遥さんを描いたとされる人物画があった。
石田徹也さんは31歳という若さで亡くなったそうだ。彼の生きた90年代は私の生きた年代でもある。彼の好きだったであろうゲームやアニメなど展示されていたものは、私にとっても懐かしいものも多かった。それ故か、少なからず自分と重ねてしまう部分もあったのかもしれない。
私が死んでから、昔好きだったタレントのポスターや、ちょっと好きだったから「描いてみた」絵、何となくスケッチしてみたり、思いついたことを書いたあのノート(黒歴史)。あれやこれやが世間に公開されてしまったら!ああ!どうしよう!
向こうで「うあああああ!!」とか叫びながら転げまわっていないだろうか心配になる。大丈夫、私はまじまじとは見ていません。
2.無題、背中から木が生えている男の絵
展示物全て撮影可だったので、下に載せる。
・男の背中に木が生えている。
・男は振り向いている。悲しそうだ。
・パソコンの画面に変な顔のアイコンがある。SadMacに見える。
・マウスが指になっている。
・昔のゲームの地下階段がある。
以上のことから、背中から木が生えるほどゲーム廃人になってしまった男だったが、SadMacが発生し、これ以上ゲームをすることができなくなってしまった。しかし、頭の中ではまだゲームをしているような感覚で、画面を操作する指だけでもゲームを先に進めたいと思っているようだ。しかしSadMacである。対処方法は私にはわからない。どうしよう…と助けを求めている…そんな顔に見える。
ゲーム中に突然ハードの不具合でゲームができなくなってしまった、その時の感情は「不安」。共感できる。この後、彼は現実と向き合うことが出来たんだろう。
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たぶん、もう一回くらいはお盆休み中に行くだろう。